大阪きづがわ医療福祉生活協同組合 Osaka-Kizugawa Health Co-operative Association

報告 2019.04.17


3月8日(金)~10日(日)
あれから8年。私たち大阪きづがわ医療福祉生協では、職員を中心に、毎年、被災地訪問させて頂いています。今回も、たいしょう生協歯科楳田裕士さん、みなと生協診療所デイケアセンター喜多章さん、西成民主診療所デイケア室伊藤憲太郎さんが被災地を訪れました。

原発から14キロの『希望の牧場・ふくしま』を訪問
警戒区域に指定された土地で出荷できなくなった牛を飼い続ける農家の方のお話を聞くことができました。
この牧場では、原発の建屋が爆発した後から今でもなお牛の面倒を見続けています。現在、300頭のお世話をしています。この区域で最盛期は3500頭いましたが、餓死したりしました。農水省の殺処分の指示にも従わず、今でも皆さんの支援や応援を受けながら市場では売れない牛を飼っています。
農家の方自身は、被曝も顧みず『なぜこういうことが起きたのかを調べるために、この牛たちを生かし続け寿命を全うさせる。今後の放射能災害の予防のために貴重な科学的データを集積する』『原発の被害を風化させないために…』そのために、世話をしていますとのことでした。

希望の牧場=東日本大震災のあと発生した原発事故によって「立ち入り禁止区域」になった牧場があります。だれもいなくなった町の牧場にとどまり、そこに取り残された牛たちを、何が何でも守りつづけようと決めた、牛飼いのすがたを描き出す絵本が出版されています。

『帰宅困難地域』の訪問
イノシシなどが町の中で家を荒し、繁殖し、汚染された食べ物や草を食べ、さらに汚染が広がっています。
山間部では重機が入れず除染作業ができないまま放置され、放射線量が高いままになっていて、人が住めなくなった荒廃した街並みでした。